1.有毒植物の誤食にご注意を――草花が毒になるかもしれない

四季折々、木々や花々の美しさにつられて自然の中へ足を運ぶ人も多いことでしょう。山菜採りや登山・アウトドア活動を楽しむ中で、草花や木の実を摘む姿もよく見かけます。しかし、その背後には思わぬ危険が潜んでいることをご存じでしょうか?それは「有毒植物の誤食」による食中毒です。
毎年、日本国内では、有毒植物を誤って食べたことによる食中毒が発生しています。自分で見つけた野草や栽培していた観賞植物などを「食べられるもの」と思い込み誤食してしまうことによります。その原因は、有毒植物と食用植物がとてもよく似ているからです。例えば、強い毒性がある「トリカブト」は、山菜の「ニリンソウ」・「モミジガサ」に間違えられやすい有毒植物です。また、観賞植物である「イヌサフラン」も大変毒性の強い有毒植物で、「ギョウジャニンニク」と見た目がよく似ているため誤食の危険性があります。

○有毒植物を誤って食べてしまった場合の症状は?
誤食してしまった場合、症状には幅がありますが、軽度の場合、吐き気や腹痛が数時間続くことがあります。一方で、重症化すると呼吸困難や意識障害、さらには命にかかわる事態に発展することもあります。実際に亡くなられた方もいます。
特にトリカブトやイヌサフランのような強い毒性を持つ植物は、微量であっても非常に危険です。

○有効な予防方法は?
このような食中毒を防ぐためには、食べられるものであると確実に判断できない植物は「採らない!」「食べない!」「売らない!」「人にあげない!」ことが重要です。調理前に、もう一度しっかり確認しましょう。また家庭菜園などで野菜と観賞植物を一緒に栽培するのはやめましょう。「イヌサフラン」と「ギョウジャニンニク」を一緒に栽培していて、間違えて「イヌサフラン」を食べてしまった食中毒例もあります。



誤食による事故を防いで、毎日の食事を楽しいものにしましょう。
「有毒植物による食中毒に注意しましょう」厚生労働省HP
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2.夏は食中毒に要注意!”つけない・ふやさない・やっつける”で安心の食卓を

夏が近づくと、気温がぐんぐん上昇し、蒸し暑い日が続きます。この季節は、バーベキューや友人とのお食事会など、食を囲むイベントが増える時期でもあります。しかし、そんな夏は同時に「食中毒」のリスクが高まる季節でもあります。食事を安心して楽しむためには、「つけない」「ふやさない」「やっつける」という食中毒予防の3原則をしっかり押さえておくことが大切です。今回は、そのポイントをわかりやすく解説していきます。

○細菌やウイルスを食べ物に「つけない!」
食中毒の原因になる細菌やウイルスは目に見えないので、汚れた手や調理器具、食材を通じて知らぬ間に食品に付着してしまいます。「つけない」ためには、まず基本的な手洗いからスタートしましょう。調理を始める前、食材に触れる前後、特に生肉や魚を扱った後は、丁寧に手を洗うことが重要です。
また、まな板や包丁などの調理器具も細菌などの温床になりやすい部分です。例えば、生肉や魚を切った後のまな板で、そのまま野菜を切るのは食中毒のリスクを高める行為です。必ず洗剤でしっかり洗い、熱湯で消毒するなど衛生管理を徹底しましょう。
冷蔵庫内でも注意が必要です。肉や魚は、汁(いわゆるドリップ)が他の食品に付かないように、密閉容器に入れるなど工夫して保管しましょう。

○食べ物に付着した細菌を「ふやさない!」
夏場の気温と湿度は細菌にとって絶好の繁殖環境です。食品に付着した細菌が大幅に増殖すると、食中毒を起こす可能性が高まります。「ふやさない」を守るポイントは、食品の保管方法です。
生鮮食品や調理済みの料理は常温に放置せず、速やかに冷蔵庫や冷凍庫へ入れましょう。特に、夏場の気温が高い環境では細菌が急速に増殖するため、短時間でも常温での放置は大変危険です。
買い物後、帰宅までに時間がかかる場合は、保冷剤や保冷バッグをうまく活用しましょう!

○食べ物や調理器具に付着した細菌やウイルスを「やっつける!」
細菌やウイルスはきちんと加熱することで「やっつける」ことができますが、不十分な加熱では生き残ってしまう可能性があります。調理や再加熱を行う際に「しっかり中まで加熱」することが大切です。

食中毒を防ぐために必要なのは、「ちょっとした心掛け」。夏場は特に細菌が繁殖しやすい環境が揃いますが、食中毒予防の3原則で、今年の夏もおいしく安全な食卓で楽しい時間をお過ごしくださいね!